アメリカ合衆国は、リンカーン大統領と共に南北戦争が北軍の勝利となり、奴隷制度に終止符を打ったのであるが、実際には、依然として人種差別が尾を引いていた。丁度、ウイルソン大統領の時、西暦1917年のニューオールリンズを舞台に、黒人達が嬉しいにつけ悲しいにつけ唄ったブルースを基に全く斬新的なリズムが発表され、それに白人も夢中になり、体中でスイングするメロディーが生まれた。これが世に言う、Jazzの誕生である。
1947年、これを一挙に映画化されたのが、この作品である。ジャズシンガーのビリー・ホリデイがメイド役、そして、ルイ・アームストロングが本人役で出演し、全編を通じて花を咲かせている。そこに現われた、オペラ歌手ミラリーが、彼女の歌とジャズのリズムに魅せられて、更に彼女が案内した、カジノで、そのボス・ニックの心意気に次第次第に魅かれていく。二人の仲は、益々深く結ばれて行く最中、或る事件で、ニックは、ニュー・オールリンズから追放されてしまう。この先は、観てからのお楽しみ!!。監督は、「オペラ座の怪人」のアーサー・ルービン。ジャズの発祥と流行の蔭の舞台を知るためには、うってつけの教材とも言える映画だ。全編90分。筆者・大橋新也