動詞の基本的な活用形を絞り込み,詳しく説明されているのは分かり易く,さくさくと読み進んでいける。問題も妙にひねったものはなく解きやすい。ここに動詞の“連体形”(分詞又は形動詞)の説明があればなお良かったのだが……。取り扱っている文法の範囲は『CDエクスプレス トルコ語』よりもかなり狭くなっている。この本は飽くまでも“入門”書であって,“初級”で必要と思われる範囲のすべてがカバーされているわけではない点に注意する必要がある。
本書だけが悪いわけではないのだが,本書では格に「ノ格」「ヲ格」等の独自の名称を付けているほか,動詞の活用形の名称等も微妙に類書と異なっている部分がある。本書を学ばれた方は更に知識を深めるべく類書に進まれると思われるが,どの文法用語がどういった事象を表しているのかを的確に把握しておかないと類書でまごつくおそれがある。
こういった注意点があるとしても,本書は非常に分かり易いので入門者にはお奨めである。