1967(昭和42)年から70年まで『週刊少年サンデー』に連載された「もーれつア太郎」の中から、69年から連載終了までのおよそ1年のあいだに掲載された、ニャロメが活躍する21編を、発表順に一冊にまとめたもの。
全体を通して“ニャロメが主役”という、この形で読んでみると、「時には泣ける、人情コメディー」という「ア太郎」のイメージもちょっと変わって、どんな扱いを受けようと、シビアな状況下を生き抜こうとするニャロメのタフさが、より際立ってくる印象だ。その中には社会派エピソードがあったり、また赤塚先生お得意の、激しく心を揺さぶるセリフやコマも少なくない。
きっと「ニャロメ!」っていうのは、“魂の叫び”なんだな。
現実の社会やネット上でキツいことがあった時、読み返せば、またちょっと元気になれそうだ。
初出一覧つき。巻末に松尾スズキ氏のエッセイ(?)を掲載。