数年前に親戚の家へ遊びに行ったとき、大西伝一郎氏のニホンカワウソに関する絵本があり、
親戚の子どもにねだられて読み聞かせたことがあった。
毛皮や漢方薬の材料となる肝臓のために乱獲されて数が激減してしまい、
仲間がいないカワウソが必死に生きていく物語で、非常に可哀想に思ったことを記憶している。
ニホンカワウソの絶滅は、単なる自然淘汰ではなく明治時代以降の乱獲や開発が主な原因であり、
絶滅は阻止することができた事例であることが本書を読んでよくわかった。
実際、日本に海洋環境が似た韓国では保護政策が奏効し、カワウソの数が増加してきているそうだ。
ニホンカワウソは日本の伝承や文化に大きく関わっており、絶滅は非常に残念である。
この事例が今後の希少動物保全政策に上手く反映されることで、絶滅という悲劇が繰り返されないよう強く望んでいる。