07年刊行の「定食ニッポン」の続編。08年から10年にかけて訪れた全国津々浦々の定食屋を紹介。文庫オリジナル作。
著者の作品はどれも、何も考えずに楽しめればそれでよし!的で、食べ歩きと全国の古本蒐集が好きなサラリーマン(実際サラリーマンなのだが)の無邪気なブログをまとめたという印象しか残らないので、一読したときにはいつも物足りなさが残ってしまう。
だが、とにかく気楽に読めるので、就寝前の睡眠導入剤?としてけっこう愛読していたりもする。どの作品もものすごくおもしろいということはないけど、なんとなく繰り返し読んでしまいどの作品も結局愛読書になっている。定食と定食的なものを愛して止まない著者の作品自体がすでに定食的であり、自分がその味に馴らされてしまった。
だから過去に投稿したレビューの評価も、最初に読んだ二冊(「定食バンザイ(ちくま文庫)」「がんがん焼肉もりもりホルモン(ちくま文庫)」)が普通(☆3)だったのに、三冊目となった「定食学入門(ちくま新書)」「定食と文学」ではそれよりちょい上(☆4)の評価になっていた。
この作品も相変わらず無邪気だ。
そして、副菜や味噌汁にも目を配りつつ、相変わらず揚物を中心とした定食が好きなのも変わらないし、ゴハンも相変わらず大盛りあるいはおかわり。
そんな著者は67年生まれの43歳。もう中年といっていい年齢だ。それなのにこの旺盛な食欲は一体・・・。
評者は著者とほぼ同年代だが、昼食はほとんどソバで済ませている。著者の若さ?が羨ましい限り。