以前、家族の仕事の関係で東南アジアにある国に住んでいました。とても親日的な国で、日本のアニメや漫画も大人気でした。でも、なぜか日本ではあまりそれが知られていなくて、ジレンマを感じました。そういう意味では、この本の(少なくとも)前半は、やっぱりそうなんだ〜と納得して読めます。限られた枚数の中で、各国の日本との歴史的関わりもきちんと述べられていて、それが今の日本文化受容とどうつながっているのか、要領良くまとめられていると思います。ただ、よく分からないのが後半(特に第3章)。そもそも日本にあまり関心のない国のケース、とか、特定の個人(ホストファミリーとか)や、ある業界の中で、「日本人」がどう扱われているか、とか、前半とコンセプトがずれている感じがします。原因は、ここに挙げられている17ヶ国を、どういう基準で選んだのか、ということに尽きると思います。良くも悪くも日本に注目している国の中から選んだのか、まず国ありき、だったのか。後者に比重があるような気がするのが、残念です。ただ、日本でベタボメされているフィンランド社会が、意外に格差社会でストレスフルだったんだ、ということが分かったことは、ちょっと面白かったですけど。