どんな雑誌に連載していたのかとか、どんな作者なのかも良く知らずに手に取りました。
ただ、縄文時代を漫画化するなんて、考えてもみなかったので。
当初は学習漫画みたいなのを想像したんですが、もっと素朴な、もっと日常に即した、その時代の人々、ニタイとキナナという夫婦が中心になって、彼らの生活を淡々と書き綴っている物語でした。
温かみのある……この著者は「人間」が好きなんだな。と強く感じさせる空気がありました。
そして何より、縄文時代という資料の乏しい太古を、想像の域とはいえ、ここまで生き生きと描いていることに感動しました。
本当にこうだったら、私たちにはこんなに素晴らしいご先祖様がいて、どれだけのものを失ってしまったんでしょうね。
生きることに、時代なんて関係ない。
シンプルでわかりやすい、とっても愛情の深い作品でありました。