けっこう批判的な意見が多くてびっくり。
この本、ぼくはものすごくいい本だと思いますが。
だいたい批判のポイントとしては、以下のような感じでしょうか。
(1)この本自体が、けっこう強引な論理の展開をしている(科学的でない)
(2)上から目線で感じがわるい
(3)どこかで聞いたことのあるような議論が多い
(4)ニセ科学の見分け方にもっと分量を割くべきだ
まず、(1)については、僕はそうは思わない。二セ科学を批判する本だけあって、
自分の論理の展開には非常に気を配っていると思う。
あと、この本は、「正しい科学を教える本」ではなくて、
「二セ科学にだまされないようにするための本」だということが
わかっていない人の感想なんだと思う。
ここで、「パパ」が話している内容が、すべて、科学的に正しいかどうか、
そんなことは、今の時点ではなんともいえないでしょう。そりゃあ。
でも、「ニセ科学にだまされないようにする」ためには、非常に有益だと思います。
(2)のような感想がでてくるのも、よくわかる。
自分が信じていることを、はっきりと、明確に否定されると、そりゃあ腹がたつよね。
(血液型占いを心底信じている人が、それを完全に否定されたら、ムカツクよね)
(3)のような意見がでるのも当然でしょう。だって、ここで書かれていることは、
著者の考えではなくて、他の「科学者」が言っていることを紹介してるんだから。
この本のすごさは、そうやって、どこかで言われているようなことを
幅広く網羅的に、しかも、こんなふうに、普段、本を読まないような人にまで
読めるように工夫していることにあるんだから。
(4)については、最後にまとめてある「ニセ科学の見分け方」の部分だけじゃなくて、
この本全体が、たんに「ニセ科学の紹介」ではなくって、パパと娘たちとの会話自体が
「二セ科学の見分け方」になっているということを、お伝えしたい。
こうしてみると、この本は、メディアリテラシーを身に着けるために書かれた本だけど、
この本をちゃんと読むためには、ある程度のメディアリテラシーがないといけないのかも
しれない、と思ってしまった。