美術館、博物館などで主に使用しようと思い、購入しました。
今までバードウォッチングとの兼用でライカ8×20BRウルトラビット、キャノン5×
17FC、ニコンのミクロン6×15、ペンタックスのパピリオ6.5×21など
の双眼鏡、ツァイスの6×18BDSなどを使ってきました。
双眼鏡はよく見えるのですが最短合焦が長いのでケース内の展示物、巻物などを
見ることはできませんでした。キャノンの5倍のは最短合焦は1.8メートルで
低倍率の為、明るさもあって良いのですがもっと近くのものを見たい時には使えません。
パピリオだけは50センチで合焦するため、使えますが価格なりのコーティング、
対物レンズ移動機構の為の保護ガラスがあるなどでいまいち視野が暗いです。
ツァイスの6×18は20センチ位でピントが合いますが近用時には9倍になる為、少し
暗いです。あとツァイスにはつきものですが良像範囲が狭いです。中心付近しか、しっか
り解像しません。直進ズーム式なのである意味使いやすいところはありますが。作りも
高い割には(三万弱)オール樹脂で高級感はないです。ストラップとケースが一体になる
ようになっておりそのあたりの使い勝手の良さは評価できます。
このニコンのHG5×15Dはニコンらしい破綻のない平坦な視野で、低倍率の為
視野も明るくて良いです。合焦も60センチ前後と博物館、美術館でのケース内の
鑑賞もできます。自分の感覚では60センチよりもっと近くてもピントが合う印象です。
ボディも金属が使われており高級感、剛性感があり好ましいです。
総合的にコストパフォーマンスは抜群と思います。ツァイスの半額ほどですが
低倍率の恩恵で視野が明るく、フラットでありコンパクトで可搬性も良いです。
やはり屋内の展示では光量が乏しい場合が多い為、低倍率で視野が明るいものが好ましい
ですがこのHG5×15D以上低倍率で近接使用ができる単眼鏡はツァイスの3×12
classicしかなく、四万円以上することを考えると選択肢から外さざるを得ません。
しかしそれと比べてもなお、視野の平坦さ、色つきの少なさはこちらの製品が勝っている
と思います。以前覗き比べた印象では3×12はかなり視野が黄色かったです。
この製品も双眼鏡のHGLなどと同じプリズム銀蒸着なのでいくらか黄色い筈ですが
それと比べても色つきが強いと感じました。
やはりこのような小口径の単眼鏡、双眼鏡は3〜5倍で視野が明るいものが良いと
思います。姉妹品のHG7×15Dは覗いてはいませんが高倍率の為、視野が暗いし
手ぶれもしやすくなるのででメリットはないでしょう。
改善して欲しい点は、もう20センチくらい最短合焦点距離を短くして欲しいのと
ライカの新製品、モノビット8×20のようにスライドアップ見口の採用。
接眼レンズキャップをストラップに付けられるようにして紛失しにくいように
する事などです。