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ニコマコス倫理学〈下〉 (岩波文庫 青 604-2)
 
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ニコマコス倫理学〈下〉 (岩波文庫 青 604-2) [文庫]

アリストテレス , 高田 三郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アリストテレス(前384‐322)の著作を息子のニコマコスらが編集した本書は、二十三世紀に近い歳月をしのいで遺った古典中の古典である。下巻には、「抑制と無抑制」について述べる第七巻、各種の「愛」を考察する第八・九巻、「快楽」に関する諸説の検討と「幸福」について結論する第十巻を収める。詳細な索引を付す。

登録情報

  • 文庫: 301ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1973/2/16)
  • ISBN-10: 4003360427
  • ISBN-13: 978-4003360422
  • 発売日: 1973/2/16
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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感想の螺旋 2006/11/24
まるで畑から米や財宝をごっそり収穫したような読後感を持った。あたかも黎明期の卵のようにカントやニーチェの萌芽を宿しており、2000年の永きに渡って読み続けられているのが納得できた。本巻の末尾で「幸福とは、卓越性に即した活動である。」とそれまでの考察が要約されている部分を読んだ時、愕然とした。現代において流布している幸福感とは―僕自身もそれと意識せず同調していた―、三食昼ね付きから安全や家族円満といった所までほとんどが幸福を状態としている。それに対してアリストテレスは、幸福は状態(可能態)ではなく活動(現実態)と言う。非常に新鮮だった。ただ読者は、要約のみを読んでも理解は深まらないだろうし、章ごとの目次は訳者が作成したものであるから速読は勧められない。それにしても言うに尽くせない程本書からは泉が溢れている。卓越性を「中」や「節度」に該当させたのは、「よいことを過剰に行うのは更によいことだ」と考える現代の通念を発見する手がかりになった。これらの考え方は、当然ながらそのままというわけにはいかないが、教育論に今でも十分活用可能と思われる。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 下巻においては、『抑制と無抑制』、『快楽』、そして『愛(フィリア)』さらに『結び』という内容である。最後に、異なる版と、詳しい解説が付け加えられている。

 学問対象として読むのは非常に重要だが、(上巻小生レヴューで示したように)市井一般で本作品と付きあってゆくのには、「その時々に、大切であると感じた一句をチェックしておく」という、気長で身近な読み方が良いという気がする。発掘するといってもよいほど、深い内容を秘めているからだ。その後、同学の数多くの優れた人々に従ってみるのもよい。

 小生、難儀を感じた点は、アリストテレスの著作どれにも共通するのだが、指示語(「それ」、「これ」等)を的確につかんでおかないと、判らなくなってしまうことにあった。それは、小生が「指示語の多用されている文章という印象を持ったため」であるのか、もしくは「雪だるま」式に緻密な論証を付け加えてゆくからなのか、よく判らないが。また、訳の問題も(本書に対し、小生は感じないが)古典であるが故に、版の問題等いろいろと苦労があるらしい。この点は専門家の意見を大いに参考にしよう。

 また、本作のアウトラインは、アリストテレス『弁論術』中にも巧みに織り込まれているので、参考になる。

 この値段で、2000年以上前の名著を日本語で触れることができるという意味でも、またその内容の奥深さに触れられるという意味においても、素晴らしい発見がここにあることは間違いない。
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「徳」とは? 幸福に生きるとは? 人間にとって最高の善い状態とは?

これらのテーマに使われる言葉の意味するもの・定義によって、考え方は人それぞれだと思いますが、西洋文明に影響を与えた哲人アリストテレスの考えたことを追体験してみてください。

私は、哲学の古典中の古典に触れておきたくて読み始めましたが、なかなかうまく読み進められずにいました。

しかし、抽象的な言葉や概念の並ぶ中で、自分自身の経験とか好みとかを手がかりに読んでいけば、意外と先に進むものと思えました。気づいた時には、アリストテレスの生徒になっていました。

抑制とはなにか? どのように抑制した場合、適度といえるか、など抽象的な思考が多い印象を受けましたが、このような考え方は色々な場面で活きてくるのではないかと思えます。

項目ごとに、断片的に書かれているので、暇な時にパラパラめくるような読み方にも適しています。枕元に一冊置いておけるような本です。
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