1971年11月12日リリース。1971年8月トライデント・スタジオにて録音。このアルバムは、ピーター・ガブリエル、トニー・バンクス、マイク・ラザフォード、フィル・コリンズ、そしてスティーヴ・ハケットという『真のジェネシス』たる5人が初めて揃った作品である。そしてジェネシスが今のような足跡を残す第一歩となったのが、このアルバムがイタリアのチャートで予想外にも4位にランク・インしたことだった。イタリア人の『耳』は彼等のサウンドを聴き逃さなかったのだ。
やはり最も印象に残る曲は『The Musical Box』だ。怪奇趣味溢れるレリックとガブリエルの演劇性の高いボーカル、そして特にこの曲ではスティーヴ・ハケットのギターがすばらしいと思う。ハケットはこの曲で1957年製レスポールにマーシャル・スーパー・ファズボックス、100ワットで4×12のハイワット・スタックを2つ使用し、シャラー(Schaller)のボリューム・ペダルを使用している。
ここでのギターはある意味『暴力性』を秘めている。それがピーター・カブリエルのボーカルと見事に調和し、どこにもないジェネシスだけのサウンドを創り上げた。極めつけはアルバム・ジャケットである。ポール・ホワイトヘッドの描いたこのジャケットの下手旨さがスゴイ。