内容紹介
本書は、ナレッジマネジメント〔1〕(その支持者には「KM」と呼ばれている)をゆるぎない知的基盤の上に置こうとする試みである。私は、このトピックに関する多くの著者たちと異なり、古くから知識生産に貢献し、その維持管理が国家による補助金に大きく依存してきた制度―すなわち大学―に主要な関心を向けてきた。民間企業も知識生産の事業に関わっていると言いうるのは最近の展開であり、それは現代において知識の厳密な性質に関する多くの疑問を引き起こしている。したがって、私はマネジメントの考え方が知識に対して何の役に立つのかと問うことを進めていくのであって、その逆を問うのではない。これは、私の分析がマネジャー(管理者)の見方とは反対の、ナレッジワーカー〔2〕の見方をとることを意味している。ナレッジマネジメントからなにも学ぶことがなければ、これら二つの見方は容易に摩擦を起こすであろう。
内容(「BOOK」データベースより)
「知識」とは何か?知識を計量化することにどのような意味があるのか?知識管理的思考を根底から問い直し、自律的な知識生産機関としての「大学」の再生を展望する。