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ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫)
 
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ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫) [文庫]

鹿島 茂
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

情念史観で読み直す革命とナポレオンの時代
熱狂=ナポレオン、陰謀=フーシェ、移り気=タレーラン。3人の男の情念が、絡み合い、ぶつかり合い、革命からワーテルローの戦いまでの激動期を生み出した。

内容(「BOOK」データベースより)

一七八九年の大革命から一八一五年のワーテルローの戦いまで、ナポレオンの熱狂情念が巻き起こした相次ぐ戦争による混乱と怒涛の三〇年。この偉大なる皇帝の傍らに、警察大臣フーシェ=陰謀情念と外務大臣タレーラン=移り気情念なかりせば、ヨーロッパは異なる姿になったにちがいない。情念史観の立場から、交錯する三つ巴の心理戦と歴史事実の関連を丹念に読解し、活写する。

登録情報

  • 文庫: 608ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/8/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062919591
  • ISBN-13: 978-4062919593
  • 発売日: 2009/8/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ハラハラドキドキの群像劇, 2009/10/10
By 
レビュー対象商品: ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫) (文庫)
 フランス革命からナポレオン戦争期というのは、もっとも魅力的な時代の一つである。激情と理性とがたぎる時代に、強烈なキャラクターが次から次へと現れ、欲望や理想とが入り乱れ、有為転変が展開していく。結果として近代社会の柱である理念や社会制度が成立するわけだが、それらはまるで人生の縮図のようである。
 それを一定の視野からおさめ、一冊の本にまとめるとなると、それなりの工夫や労力が求められる。本書はナポレオンの「熱狂情念」、フーシェの「陰謀情念」、タレーランの「移り気情念」とみなし、この三つ巴と観点から、1789から1815年の大動乱を生き生きと活写する。
 古今東西、身近な例をも引き出して、ウィットに富む筆致で、血の通った、しかしまた一歩引いた、構図の見える歴史絵巻が展開される。やや分厚い本であるが、どんどんページを読み進めて歴史のダイナミックさ、面白さを体感できる。
 なぜナポレオンは成功し挫折したのか、タレーランはいかにして外交的に成功したかなど、主要なテーマにも一定の答えが示される。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 意外と知らない時代史を描く, 2009/9/5
By 
古本屋A (Japan) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫) (文庫)
本書は、案外知られていないナポレオン時代に光を当てた歴史書。博覧強記型の著者の本だけに期待した。でも、結論を言うと期待は少しはずれた。読んで損だとは言わないが、以下の点で強くは推せない。1)膨大な情報を手際良く配置できず、複雑な国際関係や、人間関係が、十分説明されないまま、著者の興味の乗って書かれている。2)著者の気持ちが先行し、文章に安易な形容詞や副詞が多く、せっかくの「引用文」が、二重装飾に陥り空振り。3)ナポレオンが十分に描けておらず、故に三つ巴の相手になるタレーランやフーシェも結果的には上手く描けていない。世間相場の人物像を超えておらず、著者が興奮するほどに魅力的ではない。つまり、タレーランとはそういう奴だ、という相場通りの話でしかない。とくに、1)と2)ゆえに、なぜ、そんなにフーシェに著者が肩入れして書いているのか必然性がよく分からない。単に冷静で冷徹だ、と言っているに過ぎず、そんなことなら、いやらしい能吏に幾らでも居るじゃないか、ということになってしまう。その他配役も、やや唐突感がある登場の仕方が気になる。欧米にはよくあるこの手の「歴史と批評と文学」のあいの子みたいな表現形式を本書は狙ったのだろうか。もしそうなら、皮肉とユーモアとスピードが必要で、モンタネッリの「ローマ史」などのシリーズ(中公文庫)が圧巻だ。モンタネッリは、基本的な政治・社会関係、人間関係を過不足なく説明しながら、相場とは違う、著者独自の人物批評眼が魅力だった。本書は、日本では稀なジャンルであったが、大いに水をあけられた感じだ。ただ、著者の博覧がちらりと示され楽しかったのは、大陸封鎖令の結果登場したスコッチやホワイトリカーの挿話だ。雑学の妙味で、語ったほうが面白かったかも知れない。
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5つ星のうち 5.0 三種の情念の絡み合い!, 2011/9/30
レビュー対象商品: ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫) (文庫)
副題は「情念戦争1789-1815」。情念(パッシオン)とはフランスの思想家フーリエが導入した概念だそうだが・・。最上位の「情念」を4つあげている。3人は、それぞれ「典型タイプ」と鹿島さんが喝破し、詳述したのが本書。

ちなみに、ナポレオンが「熱狂情念」、フーシェが「陰謀情念」、タレーランは「移り気情念」だそうだ。大革命を影の立場でしぶとく生き残るフーシェ、立場をくるくると変えてこれまたいつも勝者の側にたってしまうタレーラン。革命後の動乱の中、一気にのしあがるナポレオン。三者は協調したり、反目したり・・ではあるが、常に世の動きの中心的存在となっている。「清濁併せ呑む」というか、フーシェ、タレーランの辣腕ぶりはすごいもんです。

女性関係も、ナポレオン、タレーランは感嘆ものですね・・。画家のドラクロアが実は、タレーランの「隠し子」だったとか・。第二帝政でナポレオン三世(ナポレオンの甥)を助けるモルニー公爵は、もうひとりの「隠し子」の息子、つまりタレーランの孫だそうだ。第二帝政の高官となったヴァレウスキー侯爵は、ナポレオンのポーランド滞在中の「現地妻」マリア・ヴァレウスカの忘れ形見だ・・。

とまあ、フランス革命からナポレオンのセント・ヘレナ島への配流あたりまでが描かれている。面白い!!余勢をかって、ナポレオン三世について書いてある同じ著者の姉妹編「怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史」(講談社学術文庫)を読んでみよう!
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