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ナポレオン狂 (講談社文庫)
 
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ナポレオン狂 (講談社文庫) [文庫]

阿刀田 高 , 尾崎 秀樹
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 540 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

第81回(昭和54年度上半期) 直木賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは?ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。


登録情報

  • 文庫: 279ページ
  • 出版社: 講談社 (1982/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061362356
  • ISBN-13: 978-4061362352
  • 発売日: 1982/7/15
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By キリ
形式:文庫
アンソロジーを読んで、その中にあった阿刀田高の短編を読んだら
10数年ぶりに阿刀田さんの本を、再読したく手に取った。

あの当時、ブラック・ユーモアという言葉がなんとなく新鮮だったが
今も変わらず楽しませてくれた。

1982年発行だというのに、そう古さを感じさせない。
何だか懐かしくて、嬉しくて今更ながらにレビューを書きたくなった。

●ナポレオン狂
ナポレオン収集者と、ナポレオンそっくりな者の出会い。

●来訪者
裕福な恵まれた者と、その反対にいる者。生れもった運命とも言うべきものに…

●サン・ジェルマン伯爵
歴史書でも読んだことのある、かの有名なサン・ジェルマン伯爵。不老不死とは?

●恋は思案の外
娘のために企てた誘拐劇。上手くいったはずだったのに…

●裏側
日に々、美しく妖艶に変化していく妻への夫の疑惑。

●甲虫の遁走曲
入院中の白タクの男の代わりに、愛車の車が稼ぐ。

●ゴルフ事始め
時代がゴルフの起源に遡る。ヨーク公が登場して現実味があって面白い。

●捩れた夜
結婚前に揺れ動く、主人公のもう一つの別の生き方。

●透明魚
喫茶店にあった熱帯魚を眺めている男の、空想か現実か…の世界。

●蒼空
サラリーマンがふと、違う電車に乗って会社を無断で休むことから始まる。

●白い歯
妻は自慢の丈夫な歯を、お腹の子に受け継がせたいと…

●狂暴なライオン
恋に溺れたくないのに、溺れている自分。
そのせいで、自分の生活のリズムが崩れるのをどこかで許せなくて…

●縄
原稿がどうしても書けない新人作家の叫び。摩訶不思議な縄が追ってくる…

相も変わらず、さくさくと読みやすい。そのくせ、最後にヒヤッとさせる。
ブラックであったり、幻想的であったり、SFっぽかったり。

表題作と、日本推理作家協会賞「来訪者」は当然として
13編全てが様々に様子を変えてくる。
ピリッとどこか風刺の効いたストーリー。
まさに阿刀田ワールドの、奇妙な世界を味わえるのは嬉しい。

ハズれのない短編集を読みたい方は、是非手に取ってください。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By APRICOT
形式:文庫
短編集。収録作品は以下の通り。「ナポレオン狂」、「来訪者」、「サン・ジェルマン伯爵考」、「恋は思案の外」、「裏側」、「甲虫の遁走曲」、「ゴルフ事始め」、「捩れた夜」、「透明魚」、「蒼空」、「白い歯」、「狂暴なライオン」、「縄」。

短編集全体としては、「冷蔵庫より愛をこめて」の方が、奇抜なアイディアの話が多く、粒がそろっているように思う。
ただし、「ナポレオン狂」は著者の代表作で、おそらく最高傑作。実は私にとっては、この本とは別に読んだ、初めての阿刀田作品。ナポレオンのうんちく話かと思ったら、最後の最後の意外な、衝撃的なオチに、みぞおちを突かれたような気がした。
「来訪者」はものすごく怖い話。読んでいる間は背筋がぞわぞわし、読み終わると心底からぞっとする。現実には絶対起こらないとは言えないのが、とても怖い。赤ちゃんを持つお母さんは、読まない方がいいかも…。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 苅田
形式:単行本
 面白かったです!!阿刀田さんの著書は、ノンフィクション(聖書やギリシャ神話の解説エッセイ)しか読んだことがなかったのですが、小説でもまた、彼らしいオシャレさとエスプリが存分に生きています。

 発想や着眼点は、始めは星新一さんに似ていると思ったのですが、何の変哲もない日常生活の中にさりげなく紛れ込んだ恐怖の描き方は阿刀田さんお得意のもの、という印象を受けました。とにかく彼のホラー小説の怖さは、決してグロテスクな化け物や殺人鬼が出てくるからではないんです。一見普通に見える人が、実は心の中で殺人計画を立てて笑っていたり・・・といった描写が、すごく怖い。そういう意味で、全く新しい感覚のホラー小説です。

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