全4冊でまとめられていて、内容もしっかりしている。山川出版社の教科書とは扱う順番が異なるが、目次をみて合わせていけば済むことである。
受験のために覚えるべき内容がほぼ網羅されているため、同じ講義形式の「青木世界史講義の実況中継」(語学春秋社・青木裕司著)よりもはるかに信頼できる。
理解の助力となるようなこぼれ話が小さい字で書かれているため、無機質な世界史に興味を持てるように親切になっている。
多くの人が「最高の参考書」と評価しているだろう。
欠点を挙げると、地図が少ないため、地名が出てきたときに受験生が対応しにくいところがある。もちろんほとんどの高校生が学校で買わされる史料集を参照すれば済むことであるが、できれば全5冊の編集になったとしてもわかりやすい地図を増やしてほしいところだ。
また、別冊の「ポイント・チェック」が穴埋め形式で知識の確認ができるようになっている。
これはこれで便利なのだが、このような確認事項は「書き込み教科書詳説世界史B」(山川出版社)や他の問題集に任せ、板書のような形で流れを追うような別冊付録が付いてくれればうれしいところだった。なぜなら、この本の中には流れが一目で確認できるような表がどこにもない。もちろん、そんなものを載せればページ数が増えてしまうのだが、穴埋め形式の問題集を入れるならば、そっちを入れてほしかった。