園芸の解説書は数あれど、宿根草に的を絞った物は少ない。一般的な解説書では、次の年にも花を咲かせる事を考えた育て方に関しては不充分。
季節に応じた花の絶えない、そして余り手間の掛からない庭づくりを意識するなら、手放せない一冊だと思う。
本書では個々の植物の解説がとても役に立つ。特に、耐寒性、耐暑性の度合いが示されているのが有り難い。これを参考に、自分の住んでいる地域の気候に合った植物選びが少し楽になるように思う。
宿根草を育てる事がガーデニングの醍醐味のひとつ、と感じている。
夏や冬の厳しい時期に地上部分が枯れるものが多い。もしかして全部枯れてしまったのではないか、と思っても、根の状態を見るのは難しい。球根と違って、根を掘り上げて植え時まで保存する事はできない。寂しくなった地面はどうすればいいのか。他の性質の植物より心配の度合いは大きいと思う。これまで枯らしてしまったものがどれだけ多い事か。
しかし植え付けや植え替え、剪定の手間は少ないし、厳しい季節を越えて、新たに芽を出し、また花を咲かせる姿を見ると、再会できた喜びのようなもので、これまでの心配や苦労は一気に吹き飛んでしまう。
こんな事を感じている自分にとって、本書はうってつけだと感じた。