架空の創作である映画とは違って、登場するのは科学者であり、シミュレーションは科学的なデータに基づいて作られている。それが実写映像とCGによって視覚的に未来の姿を見せてくれるのだから、もはや戦慄し絶句する内容としか言いようがない。それはDVDの中身に対してではなく、われわれ人類がこれから経験する未来に対してである。
2008年現在での地球の平均気温の上昇は+0.8℃であるが、それですら異常気象と考えられることは目に見える形でいくつも起きている。しかし、ハリケーン・カトリーナもミャンマーのサイクロンもこれから起こることの序章に過ぎないということ。人類社会にとっての最終防衛線は[+2℃]であり、それを超えればもはや破滅的な状況を避けられないであろうこと。それを回避することが可能な限界点を2015年と見積もっていること。人類に残された時間は少ない。にもかかわらず、人類は1972年にローマクラブが「成長の限界」により警告を発してからもエネルギー消費を増やし続けてきた。
このDVDでは「早く有効な手を打たなければ手遅れになる」と繰り返すが、それを実行するためには政治の強力なリーダーシップと経済的な手当(Money)が必須である。それが果たしてできるかどうか。それをこれからの数年でできないのであれば、[+4℃〜+6℃]のフェーズにおいて、地球上で生存できる残り少ないイスを奪取するために武力を行使するという、おぞましい状況を迎えることになる、という可能性を示唆している。
不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション気候変動 +2℃温暖化地獄―脱出のシナリオ☆持続可能な社会と金融(Finance/Money)☆
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