ナショナル・ジオグラッフィックを1年間定期購読したことがある。すべての写真が「完璧」といえるほど高い完成度を誇っていてカメラマンのレベルの高さを物語っていた。その「ナショジ」のカメラマンの一人が書いた本。
一般の撮影テクニック物(日本カメラとか)などのありきたりの本とは明らかに一線を画す濃い内容。構図に始まって、ライティング、街角での撮影ノウハウ、他の写真家からのアドバイス、そしてポートレート、環境ポートレート(この言葉は初めて聞いた)、グループポートレート、家族をテーマにした写真、フォトエッセー。豊富な経験のある世界的なカメラマンにしか語れない、長い経験に基づく重みのある一言一言。変わったことは言っていない。当たり前のことを述べているだけだが、非常に納得させられる。とにかく大事なのは、「考えて撮ること」。構図にしてもライティングにしても、撮影意図をできるだけ表現できるように考える。これに尽きるようだ。