掲載される写真が説得力があり、かつ美しいナショナルジオグラフィック社の
読み物一〇編
構成は、ひたすら読み続ける読み物になっています。
前半の5編が極限の地からの報告ということで、戦争物が二編
エボラウィルスとの戦い、原生林での迷い道、そしてナチスを避けた
ユダヤ人の洞窟の報告が一編づつあります。
後半は野生生物をめぐる戦いで、人食いライオン、荒れ狂う野生ゾウ
反捕鯨の戦い、マウンテンゴリラの受難、そしてコウテイペンギンが
それぞれ1編づつあります。 ナショナルジオグラフィック誌は
とても美しい写真をうまく構成しているのですが、この本は
ひたすら文字、文字、文書のみで構成しています。
まず、ナショナルジオグラフィックが、ビジュアルマガジンで
あるのに対し、この本はあえて、そうしているのかも
しれないのですが、写真がほとんど無いギャップに苦しみます。
反捕鯨のシーシェパードを美化して補足も加えようとしない
所を見ると、どうもこの10編とも信憑性を疑われても
仕方がないのが残念です。
本誌から、傑作を選りすぐっていると書かれているものの、
本誌の売りであるビジュアルでなく、酷い表現をしてしまうと
ページ埋めの様な作品を単行本化する意図が汲めませんでした。
定価1800円+TAXと意外と高価なこの本ですが、
一編ずつ電子書籍になり、180円ぐらいになれば
読みたいものだけを読めてお勧めできるのではないかと思います。