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50 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
掬い上げられた人々の声(をあのオースター編集で),
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レビュー対象商品: ナショナル・ストーリー・プロジェクト (単行本)
タイトルが示すように、アメリカを物語るような市井の人々の声を拾い上げるラジオ・プロジェクトから生まれた実話集。それも、作家ポール・オースターが妻のアイデアから始め、ラジオで読み上げていたものを本としてまとめたのだという。作家などではない、普通の人々が誰でも自分の中に持っている物語を掬い上げるというアイデアの素晴らしさは、編集まえがきでオースター自身語っている通りだが、ひねくれもののオレなどが想像してしまうのは、何となく感動的なちょっとイイ話だとかありえない偶然のような信じられない話だとか教訓的な話など、実はいかにもどこかで聞いたことがありそうな典型的な話ばかりが集められているのではないかという先入観だった(偏見なのだろうが、日本でならそんな本にならないだろうか?)。 ところが、ここに描かれている179(+1ってまえがきの話か?)の物語はそういった大げさな語りではなく、信じられないような話も多くあるが、その印象を譬えるなら、映画の中で筋にはあまり関係ないのだが印象に残っている1つのエピソードという感じなのだ。作家が想像して書こうとしても書けるものではない、繊細で細やかな一コマの風景なのである。大きく10のテーマに沿って分けられているが、どんな話が語られるのかは最後まで予想を許さない。こんな話がラジオにたくさん送られてくるとは(1年間で四千通)アメリカの懐の深さを感じないだろうか。要するに、「素晴らしい読書体験だった」などと月並みな言葉で表現する以外に、オレなどには言葉も見つからないほどの得難い本であったということだ。
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
180編の実話を収録。事実は小説を越えたのか?,
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レビュー対象商品: ナショナル・ストーリー・プロジェクト (単行本)
アメリカの或るラジオ番組で、A短い話Bそして本当にあった話・・・という条件に該当するものを募ったところ、たくさんの応募があった。その中から選りすぐりの180編を「動物」「夢」「家族」「戦争」「死」などにカテゴライズしたものが本書である。1ページや2ページで終わるものが大半なのだけれど、エリザベス・ギルバートやジュンパ・ラヒリの優れた短篇小説を読んだときのような至福の読後感が味わえるものが数多くあった。さりげないスケッチが微笑ましいものもある。また何度読み返しても信じられないようなすごい話が豊富で、まさに「事実は小説よりも奇なり」だ。500ページを越える大書だが、軽量の工夫がされているようで意外に重たくないのもありがたかった。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
朗読もある,
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レビュー対象商品: ナショナル・ストーリー・プロジェクト (単行本)
ポール・オースターという、今最も油の乗っているユダヤ人作家と、これまた絶好調の翻訳家柴田元幸という組み合わせがいい。翻訳が間違っている、という指摘もあるが、ほうっておけばいい。「翻訳は意訳に限る」というのが国際人・現代人の真骨頂なのだから。気になるなら、オースター自身の朗読もある原文を読めばいいのだから。それにしても、アメリカ人にはいろんな人間がいるもんだ。特に「物」という章には、非常な経験、ありえない偶然、というのがいろいろ語られていて興味が尽きない。本当に、実話か?と思わず言ってしまいたいような事ばかりだが、ここは書いた本人を信じよう。日本人とのエピソードも何編かある。やはり、この前の戦争がらみが多いが・・・・
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