アメリカの作家ポール・オースターがラジオ番組で、聴取者に「実際にあった物語」を送るよう呼びかけ、それに応じた4000の物語からピックアップされた90編ほどを収めた本。
それぞれの物語は短いものだと1ページ、長くて5、6ページで、それを「動物」「物」「家族」「スラップスティック」「見知らぬ隣人」に分類している。
編者のオースターは、本書のモットーとして、「私は完璧であったことはありませんが、私は現実なのです」という投稿者の言葉を挙げている。
笑いあり涙ありなのだが、なかでも人生における偶然(奇跡)の話が興味深い。
好きだったのは、「B」「青空」「母の時計」「ファミリー・クリスマス」「アメリカン・オデュッセイア」「大陸の両岸で」「ラウンジカー」「ビルとの会話」「グレイハウンドに乗って」「ベイブと私」など。
こういうのを読むと、やはり日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクトが読みたくなりますね。