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29 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
淡々と、でも重量級に胸に響く名作,
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レビュー対象商品: ナゲキバト (単行本)
両親を事故で亡くした少年ハニバルが、祖父に引き取られる。そして、アイダホ州ボイジでの祖父との生活、祖父にしてもらったお話、そして友達や隣人とのやりとりなどが各章で淡々と描かれる。暖かみのある穏やかな文章と、やさしくて賢く毅然とした祖父の人物像に惹き込まれて、読み進んでいるうちに、思わず手に汗握る緊張感を感じる作品である。 大きな山場は2つ。最初は銃を使いたくてしょうがない少年が、ヒナのいるナゲキバトを撃ってしまい、悲しい決断をするよう祖父に命じられるところ。そして、少年の何気ないひとことで少年がある事件に巻き込まれてしまう顛末である。 さらに、前半で祖父の話してくれる物語が伏線となり、最後に、やさしくて穏やかで強い祖父の「十字架」とも言える過去が明らかになる。 ほのぼのとした朴訥さを全体に感じさせながら、一瞬も飽きさせず、衝撃的とも言える結末で見事にそして静かに着地する構成は見事だ。 扱うテーマは決して軽くはないが、読み終わると、ぶつかりながら失敗しながらでも、人間はそこから何かを学べば生きていけるのかも知れない、と希望と勇気がわいてくる名作だと思う。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「生きる」ことの大変さ,
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レビュー対象商品: ナゲキバト (単行本)
主人公はハニバルという9歳の少年です。父母を亡くし、祖父のもとで生活を始めます。この9歳の少年の子供なりの苦しみ、それはいたづらや嘘による良心の呵責であり、もっと言えば、「生きる」ことの難しさです。そうした孫の苦しみに対して、自らの辛い経験をベースに優しく包み込むような愛情で、一つ一つ教え諭してゆきます。 やや、キリスト教の教訓的な部分もありますが、それを圧倒する「愛情」が感じられます。人間として「生きる」ことの大変さを、本当に優しく語り掛けてゆきます。読んでいるだけで、その「愛情」が胸に染み渡り、私自身の心も洗い清められるようです。 年頃の子供たちに、或いはそのくらいの子供を持つ親たちに是非読んで欲しい本です。そうすれば、きっと昨今の不幸な事件も、もっとうんと少なくなるでしょう。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
罪と赦免,
By 紀美 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ナゲキバト (単行本)
人は生きていれば罪を犯してしまうものです。その罪が赦されたなら、あなたはその後をどのように生きますか?幼い少年、彼を見守り育てる祖父。少年はその幼さゆえの罪を犯してしまいます。その時、少年が目の当たりにする現実、そして罪の重さは、あまりに残酷で…。 最後で明らかになる祖父の過去にはっとしました。また、途中聖書が引用されています。物語りもどこか「放蕩息子」に似ていると思いました。今を生きるすべての人々の為のお話です。
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