このパーカーの’52,53年の録音に対して
「絶頂期ではないが・・」という枕詞が付くことが多いが
私はこれからパーカーを聴こうという方には絶頂期のものより、まずこちらを聴かれることをお薦めする。
理由は
1)絶頂期(40年代)のものは音が良くない。それに比べればこのVerve盤は格段に音質が向上している。
2)絶頂期のものは、パーカーに対して周りのメンバー、リズム・セクションなどがついていけてないきらいがある。 その点この盤のハンク・ジョーンズ、マックス・ローチ、アル・ヘイグなどはさすがに充分ビ・バップに慣れているように思われる。
3)パーカーのワン・ホーンでありその他の管楽器が入っていない。
といいながら、こんなことを書くのは気が引けるが、パーカーの演奏自体はやはり少しムラを感じる。「やっぱりパーカーは凄いぜ」と思わせるところと「あれ?パーカーにしては凡庸?」と思われる部分が交互に現れる。
しかし、この盤でもパーカーの凄さは充分味わえる。
高速演算的頭脳(それが一番凄い所)とそれを具現化するパーカーの肉体。
KIM、CHI-CHI、I Remember You、Confirmationなどの曲で見せるアドリブの冴えは、今でも新しい。
普段は余計に感じることが多い、別テイクが多数収録されているところも、パーカーに限っては嬉しいこと。
’40年代パーカーを聞くのは、この後でも遅くは無いーーと思う。