映画は2010年6月25日リリース。この作品、トム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演という『バニラ・スカイ(2001年)』以来となる豪華な組み合わせに、総製作費は1億1700万ドルということで『王道』的な作りの作品である。しかしながら背景を調べてみると本編のストーリー以上に興味深かったりする。
まず、慢性的にハリウッドが苦しんでいる『脚本』だが、西部全米脚本家組合所属の脚本家12人以上が実際は係わっている。でも最終的にクレジットされたのはパトリック・オニールのみになっている。また当初は『ウィチタ』というタイトルで別キャストにて進行していたが、『トラブル・マン』という名の作品に変更になり、最終的にトム・クルーズが通例2,000万ドル以上の出演料を貰っているのを1,100万ドルに下げて、主演となったらしい。なんだかキャメロン・ディアスも含めて、俳優の減価償却残高を計算しているみたいな感じである。今のハリウッドが脚本・役者・監督全部が揃った傑作が出てこないのはこの辺りに原因がありそうな感じの裏話である。
で、この作品が継ぎ接ぎばかりでツマラナイかというと・・・そんなことはなくてなかなかいいのだ。トム・クルーズもキャメロン・ディアスもさすがとしか言いようがない味のある演技をしている。『脚本』もさすがに脚本家12人以上の合作らしく(!)、なかなか良い展開を見せてくれる。それ以上にカメラワークとカー・アクションは極上で堪能した。
それでもやっぱり脚本・役者・監督全部が揃った傑作をこのスタッフで観てみたいと思う。やはり何かが足らないのだと思う。