ウィルスンの作品を発表順に読んできました。
ザ・キープ/マンハッタンの戦慄/触手/黒い風/ホログラム街の女/リボーン/闇の報復
このうち、黒い風とホログラム街の女を除く5作品の集大成としてこの「ナイトワールド」があります。
それぞれの小説で全く別のストーリーだったものが、ここに一つの物語となり、ウィルスンワールド全開となります。
もちろん本作を最初に読んでも意味は分かりますが、面白さが40%減(推定)となります。
先に示した5作品をまず読んでから、本作を読まれることを強くお奨めします。
物語はホラーというか、オカルトというか、サスペンスというか・・
ホラーと言っても幽霊が出てきてドーンとか、頭の狂った殺人者が出てきてブスッとか、そういう話ではありません。
あくまでも現実離れしたストーリーではありますが、この世界観にどっぷりと引き込まれます。
(前5作を読んでる・読んでないで引き込まれ具合が違ってきます)
正直、最後に悪を倒す方法が「ありきたり」と言えば「ありきたり」とも言えますし、それまで世界中を恐怖のドン底に
陥れるほどの力がある敵が結構簡単に!?倒されたりとまぁ肩透かしもありますが、最後のシーンに至るまでの
各登場人物の心の葛藤や恐怖が事細かに描写され、それを乗り越えての冒険などの情景がスピーディーに展開し、
読む人を飽きさせません。上下巻とかなりの長編ですが、読み始めたら止められず、私は結局徹夜してしまいました。
サスペンス、スリラー、オカルト物の外国小説がお好きな方は是非とも前5作+本作を読んでみてください。
絶対後悔しないことだけは保証します。
と、ベタ褒めをしつつ、作者様に一点だけ苦言を言えば、あの武器を作った人達って・・・・一体何者ですか?(苦笑)
唐突感がありすぎて理解できなかったのですが・・・・まぁそれはご愛敬、と。
尚、本作とは直接関係性が示されなかったウィルスンの4作品目である「黒い風」ですが、
本作とも内容的には通じるものがあるといえばあるはずなのですが、時代的にちょっと矛盾があるためか外されてます。
が、ウィルス作品の中ではこの「黒い風」もオススメです。詳しくはそちらのAmazonのレビューも参考にしてください。
また本作以降に始末屋ジャックシリーズが本格展開しますが、それもまずは(くどいようですが)作品の発表順に
読まれることをオススメします。