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夜の街の雑踏の音から静かに始まるタイトル曲Night Walkerで幕を開け、ドラマーなら知らないとモグリとも言われる壮絶なリズムのSeek and you will findに続き、最初からグイグイとジノワールドに引き込まれる。
3曲目は初来日公演のアンコールでも披露してくれたバラードPut the weight on my shouldersで少し力を抜き(それでも後半は盛り上がるのだが)、ジノとしては珍しく明るめのI believe、またも強力なリズムのSanta Rosaと続く。強烈なキメ、ユニゾンの嵐。
そしてその後に、I just wanna stopと並ぶ、ジノの名曲Living inside myselfが切々と歌われる。転調を繰り返すかなり高度な曲ながら、ジノが歌うとそんなことを感じさせないほど自然である。
その余韻の後、もう一曲ダンサブルな曲Stay with meが用意されている。兄ジョーのエレピのテンションバリバリのコードのバッキングがかっこいい。前回のジャズバンドでの来日時には違ったアレンジで聞かせてくれた。
アルバム最後は美しいバラードSallyで締めくくられる。
実はARISTAとはもう一枚アルバムの契約があり、先行シングル(The longer you wait)まで発売されていたのだが、アルバム自体は発売には至らなかった。そのトラブルが元でアメリカの音楽界のドンの逆鱗に触れ、大変だったらしい。
次回作(Black Cars)を聞くと、ジノがもっとデジタルでソリッドなサウンドを指向していたのがわかるが、このNight Walkerの延長線上の幻のアルバム(ちなみに題名はTwisted Heart)も聞いてみたかったものだ。
今回デジタルリマスターされての発売らしいので少しでも多くの人にこの名作を聞いてほしいと思います。
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