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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
単なるエンターテインメント,
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レビュー対象商品: ナイチンゲールの沈黙 (単行本)
前半は特に大きな事件もなく、なにかが起こりそうな予感もあまりしない。ただ、田口と子供の入院患者との対話が面白く、それだけで読ませる感じである。この著者の真骨頂は、キャラ作りのうまさと会話の軽妙さにある。ユニークなキャラクター、笑いの取れる会話。それだけでも、エンターテインメントとしては十分だ。後半になると、事件が発生し、おなじみの白鳥が出てくるのだが、その少し前に、加納という警視正が登場する。その遠慮のなさ,強引な話の進め方、独自の捜査手法を押し通すところなど、完全に白鳥とキャラがかぶっている。二人は学生時代からの天敵で、そのやり取りは予想を裏切らず、けっこう面白い。全体として、登場人物の印象は、「バチスタ」よりも強い。 ただ、肝心の白鳥の活躍する場面が少ない。前作のような活躍を期待している人には、物足りないだろう。また、これは前作にも感じたことだが、ミステリーとしての要素が弱すぎる。とても「ミステリー」などと銘打つわけにはいかない。キャッチコピーのように、単なるメディカル・エンターテインメントとして読んだほうがいいだろう。 物語の中で、ある少年が叫ぶ。「由紀さん(末期の白血病患者)に最後の海を見せてあげられなくて、何が医療だよ。どこがプロなんだよ」この言葉がずしりと胸に響く。最も印象に残った言葉である。現在の延命医療のありかたは本当に正しいのか。私たちはただ患者を生かすことよりも、生きる質を重視すべきではないのか。医療もそういう方向に変わりつつあるが、あらためて医療のありかたについて考えさせられる一言であった。
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
評価が低いことに驚きを隠せない,
By BBB (奈良県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ナイチンゲールの沈黙 (単行本)
本作の評価が低いことに驚きを隠せません。レビューを読んでいく内になんとなく納得しました。皆さん飽くまでミステリーとして謎解き要素を楽しみにして居られたのですね。 私は前作を読んだ時点でミステリーの賞を受賞した作品だがミステリーではないと感じました。理由は医療のしかも外科手術や麻酔技術についてのプロでなければ知り得ない犯行方法とMRI等についても詳しく知る人物でなければ分からない解決方法にあります。これでは最初から絶対に勝てないと分かっている横綱と小学生の相撲のようなものです。 本作を読む前に「ジェネラルルージュの凱旋」を読んでいたこともありミステリーとしての要素は全く期待していなかったこともあり私は本作全体に流れる静かな時間を非常に楽しめました。 ラストへ収束していくあたりに多少強引さを感じますが前作やジェネラルルージュと違い看護師や患者からの目線で観る医療と心のケアという問題は感慨深い問題提示と感じました。 私は筆者はミステリー作家という枠組みではなく高橋克彦氏や東野圭吾氏のような多ジャンルを跨いで歩いていくのではないかと楽しみにしています。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
バチスタとジェネラルの間,
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レビュー対象商品: ナイチンゲールの沈黙 (単行本)
チームバチスタの栄光を堪能し、ジェネラルルージュの凱旋も面白く読んだので、期待感を持って読み始めました。ところが書き出しがジェネラルと同じ様な設定。思わず、同じ本を二度買ってしまったのかと思いながらも読み進めたところ段々違った展開になり一安心。ジェネラルとは双子の本であるように思います。 ただ、バチスタやジェネラルのようなグイグイと読者をひきつけるようなストーリー展開ではありません。難病に犯された少年が尊属犯なのか、特殊な歌唱能力を持つ看護師がどうからむのかやや緩慢としたスピードで話しが進みますが、最後は中々読ませます、泣かせます。ちよっと浅田次郎ワールド的なエンディングで、私は著者の新たな試みとして評価させていただきました。
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