1982年の大ヒットアルバム「ナイアガラ・トライアングルVol.2」の30周年記念盤です。
今回はオリジナルのままのリマスター音源にカラオケ音源集がついた2枚組となっています。
10年前に出た20th版は大瀧さんの「白い港」「Water Color」がリミックス・バージョンに
差し替わっていたため、1991年の選書版以来、21年ぶりのオリジナル通りでの再発となります。
昨年の「ロンバケ」の30th版同様リマスター具合はアナログ盤の音の再現を意図したようで
20th版と比べると若干音圧が低めで各楽器のパートの分離もそれほど良くありません。
聞き比べに20th版を再生したら最初はボリュームの大きさにビックリしました。
音質のクリア加減もボリュームを上げた選書版の方が勝っているのでは?と思えるほどです。
ただ、本品を聞いたとき、「なるほどレコードっぽい音だなぁ」と思った途端、
選書版、20th版では起こらなかったリアルタイムで本品を聞いた時の
個人的な懐かしい思い出が次々と湧き起るという現象に襲われて驚かされました。
そこまで意図して敢えてこの音源なら「大瀧さん、恐るべし」です。
ディスク2のカラオケ音源集は今回も新たな発見の連続でした。
ボーカルを取り払っただけでこれだけ印象が違って聞こえるとは…
特に杉さん佐野さんの曲の方に発見があったように思います。
「Nobody」であそこまで佐野さんのコーラスがフューチャーされていたとは…
まるでアルバム完成前のスタジオを覗いたようなワクワク感がありました。
大瀧さんのソロ・アルバムではない為か松本隆さんの歌詞について語られることがあまり無いようですが
「Water Color」の「ななめの雨の糸、破れた胸を縫って」という描写は素晴らしいと改めて思いました。
個人的にとても楽しめましたが、ナイアガラに深い思い入れの無い人には
本品よりも1枚ものでその分値段が安く、音質的にもよりクッキリしている20th版の方をお勧めします。