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ドーダの近代史
 
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ドーダの近代史 [単行本]

鹿島 茂
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商品の説明

内容紹介

「ドーダ理論」は世界最強のグランド・セオリーだ! 東海林さだお氏が提唱する「ドーダ学」(人間の表現はすべて「ドーダ!」という自慢、自己愛の表出だとの観点で社会の事象を分析する)を使って、水戸学や西郷隆盛、中江兆民、頭山満などを解読。政治・経済活動、革命運動や社会運動も表現行為とみなし、ドーダにサブ・ジャンルを立てて分析した抱腹絶倒の新しい近代通史の試み。

内容(「BOOK」データベースより)

「ドーダ理論」は世界最強のグランド・セオリーだ!これさえあれば、文学から革命運動まで、人間のすべての活動を解明できる!水戸学から、西郷隆盛、中江兆民、頭山満まで。まじめに抱腹絶倒な近代通史の試み。

登録情報

  • 単行本: 400ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2007/6/7)
  • ISBN-10: 4022503025
  • ISBN-13: 978-4022503022
  • 発売日: 2007/6/7
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 230,874位 (本のベストセラーを見る)
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By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 「ドーダ」とは「自己愛に源を発するすべての表現行為」(p7)である。そしてドーダ一元論の立場から、「日本の歴史で、ドーダが一番強烈にあらわれている」(p10)幕末・明治期を、水戸学・西郷隆盛・中江兆民・頭山満などを焦点として論じる。
 「知的ドーダが正しい水路をたどって流れていくことができずに滞留しているため、そこで阻害されたドーダ・エネルギーが、暴力ドーダというはけ口へと殺到した」(p69)というエネルギー論的比喩や、「ドーダは一般に、子供のときにひ弱で、まるで女の子みたいだと蔑まれていたような男の子にこそ発現することが多い」(p218)という男性の幼児体験(去勢恐怖?)への参照、「あえて」と理由不明の断りつきでのラカン援用(p283)、何より自己愛への関連づけなどから、リビドー概念を連想する人は多いだろう。実際リビドーでもサ(ドゥルーズ・ガタリ)でも唯幻論(岸田秀)でも僻み(三浦雅士)でも、論は組み立てられたと思う。
 じゃあ何故、ドーダなの? その効用は? 私見では、おふざけの空気を濃厚に漂わすこの概念の採用により、著者は大手を振って下世話に、世俗的に語る免罪符を得たのだと思う。それは「人間所詮、色と欲」にも匹敵する無敵の視座を著者に与えている。もちろん著者の資質あってのことだろうが、ドーダが一撃となり、著者は自分の求めていた文体を発見したのではないか。
 じゃあ何故、この語り口だったの? それは西郷隆盛を水源とする禁欲ドーダを批判することで近代日本の抑圧を解除しようとする本書の成否が、その目論見を裏切らない「シニフィアン」(p230)の有無に懸かっていたからだ。だから著者はドーダに対して深い恩義を感じているのだ、と私は思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
「ドーダ」(自己愛に源を発するすべての表現行為)という観点で説明するという大胆な近代史。

「ドーダ」で説明がつくかどうかは措くとして(何でも説明できるというのは「ドーダ」自体、曖昧なものだから、という見方も可能)、「水戸学」「西郷隆盛」「中江兆民(ルソーを含む)」については、今まで知らなかった知見を得られました。

○「水戸学」は、徳川本家に対するルサンチマンが生み出した。
○西郷さんは、徳川慶喜を過大評価しすぎた。
○中江兆民は、シニフィアン人間である。
○ルソーは全体主義者である。彼の『社会契約論』には「執政体が「おまえの死ぬのは、国家のためになる」と言えば、市民は死ななければならない。」とある。

その他、鹿島さん自身がフランス文学者だから、中江兆民のフランス留学に関する分析は最も鋭い個所で、「ドーダ」とは別に、勉強になりました
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 不思議な本である。東海林さだおの「ドーダ」概念を用いているから、おふざけエッセイのように見えるのに、途中から本格的な幕末・明治初期思想史になっていく。特に中江兆民を「シニフィアン人間」としてとらえたところなど、兆民の専門家の意見を聞いてみたいところだ。面白いのだが、別に「ドーダ」でなくても良かったのでは、とも思う。
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