「同人誌で荒稼ぎ」を目指したヒロインが理想と現実(主に画力)との
ギャップに悩んだり、売れなくて落ち込んだり、売れたときの感動を
味わったり、絵の練習をしたり、売れる本を目指してエロに走ったり、
といったできことをかなり生々しく描写している。
思った通りの絵が描けない、売れ残りの在庫を前にため息をつく、
自分が寄稿した本なのに人に見られたくなくて自分で買い占めてしまう、
といった痛い経験を持っている私にとっては結構おもしんどい作品ではある。
ただ、私が離脱(脱落とも言う)した先を進み続けているヒロインとの
ギャップが大きくなってしまったせいか、心理や行動がだんだん理解と
できなくなってきた。
ギャグマンガとして割り切るべきものなのか、それとも一線を踏み越えた
者のみが共感できるネタなのか、その辺の見極めができないために、
どう判断したら良いのか決めあぐねている自分がいる。
1、2巻は文句なしに面白いと感じたが、3巻あたりで自分の経験と想像力では
作品の面白さを存分に味わい尽くすことは無理そうだと感じるようになった。
4巻になって、感情移入ができなくなった。
値段相応の面白さは充分にあると思うのだが、自分の好みとは外れてきた。
だからといって、読者に必要以上に迎合したり、ありがちな路線変更で没個性化
するのもどうかと思うので、作者には自分の信じる道をこのまま邁進してほしい。
私小説的な純文学風の要素と四コマ漫画の自虐ネタ、萌え、ギャグ、同人ノウハウ
が渾然一体となって独特の境地に至るまでに、そう多くの時間はかからないような
気がする。
私の好みに合う合わないはともかく、今後さらに大化け&飛躍しそうな予感はしている。