チャーミングなメロディーを歌い上げていく弦楽器群と木管楽器、高らかなファンファーレを響かせる金管楽器群に、とどろくティンパニの強打音。オケの各楽器群のバランスがよく、音楽の風通しのよさを感じる演奏が、実に颯爽としていて気持ちよかった。
音楽に溺れない「知」と、魅力的なメロディーラインが歌い紡がれていく音楽の「情」が、絶妙のさじ加減でブレンドされているのですね。有名な第2楽章【ラルゴ】などは、ゆっくりと、切々と歌われていく音楽に作曲者が込めた郷愁の想い、それがしみじみと胸に迫ってきて、心を揺さぶられました。
颯爽として清々しいなかに、ドヴォルザークの熱く高鳴る気持ち、新世界への憧れといった思いがひしひしと伝わってくる、とても素晴らしい演奏だったなあ。
2008年3月29日〜31日、ブダペストでの録音。胸に満ちてくる調べが素敵で、感動しました。
黒地に白く抜かれた文字で記されたライナーノート。山野雄大の心のこもった解説文もGood。読みごたえがありましたね。こちらにも拍手。