ドヴォルザークの「スラブ舞曲」管弦楽版。作品46からの8曲と作品72からの8曲をジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団が演奏して収録したディスクである。録音は1963年から65年にかけて5回のセッションで演奏されたもの。機能的なアンサンブルで定評のあるセルとクリーブランド管弦楽団のコンビだが、ここではスラブ的なメロディを時に粘っこく、リズミカルな曲では熱っぽく演奏している。録音のせいか、管楽器にやや色彩感が不足しているが、そのぶん瑞々しい弦楽器の神技に近いテクニックが埋めている。作品46の第3番の終結近くの追い込みや、有名な作品72の第2番(ホ短調)の粘りと独特なルバート、第7番のアンサンブルなど実に素晴らしい。