本作は、最近流行りのケータイ小説の映画化(ネットシネマ)である。ケータイ小説がどうこう言う気はないが、本作も「恋空」も「天使がくれたもの」もどうも軽いのが気になる。原作はいい出来なのかもしれないが、その場合は映画製作者側に問題あり、ということになる。まずキャスティングは何とかならなかったのか。黒川芽以は文句ない芝居であり、主演として作品を引っ張っていたが、その他役者(もどき)が辛いのだ。ぶっきらぼうなセリフ廻しは「今風」なのかもしれないが、そもそも映画表現とはそういうものではない。リアルとリアリズムは違うものだ。横井監督にももう少し工夫が欲しかったなあ。それと、真帆の家にもみさきの家にも親はいないのか?そういうシーンを作れば、40〜50代の役者も使えて場面も引き締まったはずだ。黒川芽以の事務所の社長は名脇役の大杉漣だ。まあ撮影当時はまだ移籍前だったわけだが、ここはひとつ手弁当で父親役を受けてくれればよかったのに、と思う(笑)。黒川はそろそろこういう「安全域」の作品から脱皮してほしい。同世代の長澤まさみや蒼井優、宮崎あおいは様々な役柄に挑んでいるのだから。星は本来2つだが、黒川の安定感に+1つ。