アマゾンにオススメで野村美月先生がヒカルで告知されていた新シリーズが発売されたことを知って、購入しました。
書店で表紙見たときに、随分と可愛らしい女の子がヒロインなのかな?と思いながらオビに注目すると、なんとびっくり「男の娘」…。初めての男の娘が主人公の作品に「これ読みきれるだろうか?」と不安を抱えながらの読み出しでありました。
そして、1話を読むと初めの10ページくらいのセリフで噴出しそうになったものの、野村美月先生の話にしては随分とギャグ要素が多めかな?と思い、このノリのままだとちょっと最後まで読むのは辛いなぁ〜と思いました。
そして、2話を読み進めていくと、「あれ?面白いかも?」と思い始め、本巻の実質の最終話である3話で「疑ってすいません、めっちゃ面白いです。で、続きはいつ出るの?」になりました。
「文学少女シリーズ」や「ヒカルシリーズ」みたいに出典があるのかな?と思いながら読んでいたのですが、あとがき読む限りだと出典はなく、作者が大学時代に書いたものを元に書いたファンタジーだそうです。
内容についてはネタばれしてしまいそうになるので、アマゾンの「内容」の部分を参照してもらうことにして、私のこの作品の面白いと思うところを述べておこうと思います。
私のこの作品が面白いと思う部分のキーワードは「先生とは何か」ということです。
ひょんなことから家庭教師として赴任することになる主人公ですが、この主人公は浪人生というくらいそんなに学問に秀でた人物ではありません。学問で言えば劣等生の部類です。
しかし、学問に秀でていなくても、この主人公は「先生」だなと思えるくらい、先生として十分な働きをしていると思います。
書くとネタばれになるのであまりつっこんで書けないですが、例えば、GTOの鬼塚、ごくせんのやんくみ、あるいは3年B組金八先生のような、こういう先生いればいいなと思えるくらい、主人公は熱い気持ちの持ち主だなと思います。
主人公は「鬼塚」や「やんくみ」みたいにケンカが強かったり、度胸があるわけでもありません。また、金八先生みたいにうまい言い回しができるわけではありません。どちらかというと、ライトノベルにありがちなへたれキャラです。それでも、これらのいわゆる型破りな先生と共通するような「生徒のためなら命を賭けられる」という気持ちは伝わってきて、これはこれで先生としてはありだなと思えるような家庭教師に仕上がっていると思います(主人公に家庭教師としての自覚があるかわかりませんが)。
その他、登場人物の謎(姉の謎や国王の内面等)もありますし、見た目が物凄く可愛い「腐」なメイドに、メイドinジャパンな王妃、おそらく変態であろうイケメン外交官などなど面白いキャラクターも出てきます。
そして、こんなに見た目が可愛い子が男なわけがない主人公…。その主人公が男であることを隠し通すのに大変だったりする描写も面白いですし、もちろん(いろんな意味で)主人公ハーレム状態(笑)も実装済みです。
読み終わってみれば面白い作品だったなと思いますので、「男の娘」に妙な拒絶反応がなければおすすめです。