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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
あまりの違いに違和感。,
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レビュー対象商品: ドレの失楽園 (単行本)
岩波文庫の「失楽園」が好きでドレの絵も好きだったので購入しました。翻案と知らずに買ってしまった為読んでみてびっくりしました。 岩波文庫は注訳も多く訳者もイギリス文学に精通しているようでミルトンの原文を上手く訳したんだなと思いましたが、 この本は訳ではなく谷口 江里也氏の創作と思った方が良いです。 他の方も言ってますが固有名詞が英語ではなくイタリア語?なのでオウエイ=神、イエス・キリスト=ビルティーニョと英語に慣れている自分にはわかりにくかったです。 時折出てくるギリシア神話などの異教の神々も英語読みなら聞いた事があるのでわかるのですがこちらだとほとんどわかりません。 また、岩波文庫では見られなかった描写も多々あり、岩波版では無かったルチフェルとミカエルが双子として語られているなど、近代になって出て来たであろう説も盛り込まれているので現代版として書き下ろしたという印象です。各登場人物の性格、印象も相当変わっています。 岩波文庫の「失楽園」が好きな身としては内容の違いがしっくり来ませんでした。 谷口氏が好きな方には良いと思いますが、正直ミルトンの良さはほとんど出ていないと思います。 ドレの絵は美しく満点です。翻案がここまで異なるものと知らず買ってしまったのが悪いのですが 同じように違和感を持つ方も居られるかもと思い書かせて頂きました。 ドレのイラストから連想される美しい物語が読みたい方はこちらを、 古典としての「失楽園」ミルトンの作品に触れたい方は岩波文庫をお勧めします。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
神々とアダムとイブが見せる爽やかな人間賛歌!,
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レビュー対象商品: ドレの失楽園 (単行本)
John Milton(1608〜1674)原作の「Paradise Lost 」を谷口 江里也氏が「翻案」したと称する作品です。素材としては、旧約聖書の創世記に描かれた「アダムとイブ」のお話で、「ライラの冒険」シリーズを書いたフィリッププルマンが影響を受けたと書いていたのを読んで岩波本の「失楽園」を買い、何度も挑戦した私が遂に果たせなかった読了という「偉業」?(笑)を、この「ドレの失楽園」のお陰で難なく果たせました!! ハッキリ言うと岩波本の「失楽園」とは全くの別物で、文体から固有名詞までまるで違い、あえて言えば、原作を読んだ谷口氏がドレの絵から受けるインスピレーションのままに、思うがままに書き下ろしたというような感触。「超宙空」(パシオン)・・・異次元の神々の世界、「創造神」(オウエ イ)・・・神々の王、等のように固有名詞がかなり個性的で初めの内はちょっと「目が点」になります。(この辺、正しいかどうかは不明) そして、おなじみのお話ですから結末はそれなりの もの?と思っていたのですが・・・実は予想外に凄い結末が待っていてビックリさせられました!!ここに は創造主に反逆するルシファーの「猛々しい」面と、同時に内包する「優しい」本性の葛藤や、後にイエス・キリストとして誕生する神の子の姿、「追放」と言 いながらも実は「解放」であり、揺るぎない愛情を注ぐ天使達に見守られて「目覚める」人間に対する「賛歌」が書かれているという感じです!! 最後には春のそよ風に包まれたかのようにして歩み去る、ぎこちないアダムとイブの姿が描かれて・・・う〜ん、こんなに爽やかなお話だったのか!!??と思わずうなるほど??(笑) 全編を彩るドレの挿絵はどれも素晴らしいし、奇想天外なようで、意外に人間的な面を見せる多彩な登場人物たちも面白い。聖書をもとにした単なる教訓本かと思えば、爽やか青春SF小説としても読めます。 古典て凄い!と実感できます!
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
凄いものはやはり凄い,
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レビュー対象商品: ドレの失楽園 (単行本)
すでに他の方のレビューにもある通り、岩波版の「失楽園」とはかなり異なった訳、味付けがなされています。「イエス→ビルティーニョ」など固有名詞ですら違っているので先に岩波版を読んだ方は少し違和感を覚えるかもしれません。 また、目を見張るばかりのドレ氏の素晴らしいイラストレーションを100%楽しめないこぢんまりした装丁など、不満な点はあります。 ですがそんな欠点を抑えて素晴らしいと思えるのはやはり原作の力で、これに関しては今更私が言うまでもないほどでしょう。 ただの創作ではない(これも言うまでもないか)ほどの壮大なスケールと全人類への批判でもあり賞賛でもあるこの作品メッセージは読めば価値観が換わってしまうほどに強力です。 ファンタジー小説としても楽しめるような平易な訳になっているので宗教的なバックグラウンドに関する知識が無い人にもお勧めです。
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