ミスター「円」こと、榊原氏の本である。
さすがに長年にわたって為替を専門としていただけに、歴史からみたドルの分析はわかりやすい。
その分析も正しいだろう。
でも、この人って、経済予測ははずしまくっているイメージが強い。
さかんに、将来は中国がアメリカを抜くと言うが、ほんとうだろうか??と私は思う。
確かに、中国の成長性はすごいし勢いがあるのは事実だろう。
でもね、イノベーションのほとんどを起こしているのは、どこの国でしょう?
新しい価値観や仕組みを生み出している国はどこの国でしょう?
私の感覚では、8割以上がアメリカで、一割がヨーロッパで、残りの一割が日本を含むその他の国という気がする。
日本が凋落したのは、結局の所、なーんも新しい価値を生みださず製造技術と改善技術だけだったからだと思う。しょせんは二番煎じの国の末路はこんなもの。中国だって、別に大した新しい価値を生んでいるわけではないので、生産や消費では世界一になるだろうが、いつかは日本と同じになるんじゃないかと思う。
それと、中国は一人っ子政策の影響で、日本に遅れて少子高齢化が進むとも言われている、社会福祉を整える前に少子高齢化が進行して、生産性は落ちて行くだろう。
いずれにしても、ミスター円は為替についてのみ本を書けばいいのに、変に経済予想はしない方がいいと思う。
一芸に秀でたからといって専門外についてあれこれ偉そうに語るのは間違いという良い例証だろう。