本書は題名と装丁で損をしています。
中丸薫+ベンジャミン氏に親しまれている方は両名の対談という時点で内容の察しはつくと思いますが、一般の方はどちらかというと副島系の世界経済学よりの内容と受け止めるのではないでしょうか。
この場合、中身をめくると今後の世界経済の行く末について論理的な展開があるわけでなく、UFOなどという話も飛び出し、またけばけばしいピンク色の装丁のため、知的レベルが高いと自認している方には敬遠されるものと思われます。
本書の題名は「闇の支配者達の行末と2012年へのカウントダウン」とでも言うべき、両氏のこれまでの書籍の総まとめ的な性格で、初めて陰謀論的情報や2012年問題に触れる方には、非常に多くのトッピックを読みやすい対談という形で提供する、そういう意味での良書であり、非常に惜しい気がします。
911事件のニュース報道を見た際には当初から自作自演ではないかと疑った私ですが、日航123便の御巣鷹尾根墜落が、プラザ合意を調印させるためにアメリカ軍が仕掛けたミサイル攻撃によるものだった、という情報は本書で初めて耳にし、非常に悲しい気持ちになりました。
闇の支配者達の毎度のあまりに精神年齢の低い単純な手法の繰り返しに辟易させられます。
尚、これまでUFOやオカルト的な話題を科学的根拠がないと退けていたベンジャミン氏が、実は若い頃から自身がそのようなスピリチュアル体験を数多く重ねているという告白は、他書にはない新鮮な情報と感じられます。
本書は一般の読者に普段接することのできない情報を分かりやすく提供する内容であり、出版社の力量不足で多くの方の目に触れずに沈んでいるのは残念です。