炭酸ガスドリーム装置、通称ドリームボックス。
抑留室に詰め込まれた動物たちは自動で迫ってくる壁に追い立てられてこのドリームボックスに押し込まれる。そして扉が閉められ炭酸ガスが注入される。日本中で何百、何千という犬や猫たちが毎日こうして「殺処分」されているのだ。
ブームに乗って安易に飼い始め、そして飽きたら捨てる。これが日本のペットブームの負の側面である。
しかしこれは日本のペットブームの浅薄さという表現で片付けてしまっていいのだろうか。
否。ペットブームといった生やさしい問題ではなく、日本人の心の奥底に巣食った非常に深刻な病巣なのではないか。それがたまたまペットブームで露見しているだけのことであり、浅薄なのは決してペットブームなどではなく私たち現代人の精神性であることを強く認識すべきである。
悲しいことだがこのような忌むべき現実を広く世間にしらしめようとしても、「飽きたから捨てる」人たちがこの本を手に取ることは決してない。今ごろは犬に飽きたのでフェレットでも買いにペットショップに走っているのだろう。
だからこそ心ある人にはこの本を手に取って、読んで、そして何かを感じてアクションにつなげて欲しいと思う。
最後になるが、日々殺処分を繰り返している「動物愛護センター」の職員の方々には本当に頭が下がる。誰が好き好んでこのような殺生を来る日も来る日もできるものか。あなたたちの苦労がいつの日か報われますように。