「赤字タレ流しの店を、60日で、黒字化するプランを提出せよ」
と、社長命令が下ったら、あなたはどうするだろうか?
本書には、その回答が、マーケティングを用いた小説形式で例示されている。
小説とはいえ、読みやすさにかけては、まるで「読むマンガ本」
実際、わずか、2時間で読み終えてしまったマーケティング入門書。とはいえ、中身が薄いわけではなく、むしろ濃い実学書。
著者が「入門書」と位置づけている通り、マーケティング初心者や新入社員へ向けて、やさしく書かれてあるが、じつのところ、マーケティングに従事してきた実務家に読んでもらいたい。現場の雰囲気を想起できて、とても楽しく読めると思う。
あなたが本書を読了するまでに費やす時間に対し、筆者が脱稿までに費やした時間は、おそらく反比例することに、読み終えた人だけが気づくはず。
それに気づいた人はマーケティングの実務家であるだろうし、これからマーケティングの実務家たらんとする初心者には、読み終わったあとに、マーケティングの戦場へ向かう勇気が沸々と湧いてくる…そんな一冊である。
ただし、行動せずに弁だけは達者な、マーケティング書籍評論家には向いていない。「誰それのマーケティングがドーのコーの」と論評できる目新しいテクニックは無い。もし、あなたが口先だけの評論家ならば、絶対に読まないようにお勧めしたい。経験の浅い素人まる出しの悪口レビューを書くために貴重な時間を費やし、更に1,500円をムダに散在するのが関の山。
一方、これからマーケティングに本気で取り組む、あるいは取り組んできた実務家が読むには、値千金の価値がある一冊。