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ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)
 
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ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫) [文庫]

オスカー ワイルド , Oscar Wilde , 福田 恒存
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

舞台はロンドンのサロンと阿片窟。美貌の青年モデル、ドリアンは快楽主義者ヘンリー卿の感化で背徳の生活を享楽するが、彼の重ねる罪悪はすべてその肖像に現われ、いつしか醜い姿に変り果て、慚愧と焦燥に耐えかねた彼は自分の肖像にナイフを突き刺す…。快楽主義を実践し、堕落と悪行の末に破滅する美青年とその画像との二重生活が奏でる耽美と異端の一大交響楽。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ワイルド,オスカー
1854‐1900。ダブリンに生れ、同地の大学を経てオクスフォード大学に学ぶ。「芸術のための芸術」を唱えて唯美主義、芸術至上主義に基づく活動を展開し、フランスやアメリカにまで名を知られた。小説『ドリアン・グレイの肖像』や『ウィンダミア卿夫人の扇』など一連の喜劇作品、世紀末文学の代表とされる悲劇『サロメ』などで文名高く時代の寵児となるも、男色罪による獄中生活の後は不遇な晩年を送った

福田 恒存
1912‐1994。東京生れ。東大英文科卒。評論・翻訳・劇作・演出の各分野で精力的に活躍。芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 428ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1962/04)
  • ISBN-10: 4102081011
  • ISBN-13: 978-4102081013
  • 発売日: 1962/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
随所に箴言のような深い洞察力に基づいたヘンリー卿の言葉が表れるのですがそのどれもが極めて興味深く、一度読んだら忘れられません。煙草と葉巻に関する見解を述べたりするのですが、お陰で自分までその世界に少しはまってしまいました。恐るべしヘンリー卿、いやオスカーワイルド!
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 一体人の所業の善悪は、その人物の顔に表れるものなのだろうか。自分の身代わりとして悪事と年を重ね醜く変化する肖像画を持ってしまったばかりに、純粋無垢な心を持った美しき青年が、いとも感嘆に醜悪に堕ちていく様は先に読み進むのを躊躇した。
 一番の呪わしいものはドリアン・グレイか、その完璧な肖像を描きドリアンを崇拝するが故に忌まわしい願いをかけさせてしまったバジル・ホールウォードか、ドリアンに吹き込んだヘンリー卿か。一番の被害者はなどと考えながら読んでいるとその答えを出すことが、自分の中の善悪と華麗で美しいものたちへの偏見に満ちた感情を目のあたりにされそうで怖い。
 最初の1ページから、装飾おびただしい描写に少々辟易した。ドリアンが没頭するイギリスや古今東西(日本のものもあり)美術・芸術・人物に対する執着を延々と描写しているのには、あんまり理解できないこともあり、飽きてしまったがこの作品の背景に必要だと最後には納得。ほとんど会話だけで占められ、人物描写が極端に少ない場面でも不思議と登場人物たちは無表情に陥らない。ヘンリー卿が自分で言うような逆説に満ちた解釈を聴くドリアンの、風に揺れる金髪とひそめた眉が浮かんでくように、文章に色彩が感じられて華やかな反面、凄惨な場面では血の色が生々しい。
 冒頭の書き出しにげんなりして飛ばし読みを始めた私の行動と感情を、初版発行の昭和37年解説者佐伯彰一氏に、見事に言い当てられ、実にありきたりな読者である自分に赤面。バジル・ホールウォード氏の「画家の序文」、『すべて芸術はまったく無用である』と述べたオスカー・ワイルド自身の「序文」、「解説」が、本文に負けず興味深い。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
怪奇な小説 2002/12/18
By romarin 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
美しい青年ドリアン・グレイは画家バジルに肖像画を描いてもらう。肖像画は
きれいなまま固定されるが、自分は老いて醜くなっていく・・・そのことを
悟ったドリアンは、絵のほうが変化して自分は変わらずにいられたら!と
願う。
それが叶ってしまう。バジルの友ヘンリー卿の快楽主義などに感化され、

恋人を捨て、人を殺し・・・堕落していくドリアン。しかしその罪は、全て
変化する肖像画が受け持ってくれるのである。いつまでも若く美しく
罪など犯さぬ人間に見えるドリアンの行く末は・・・?
怪奇的なストーリーと奥の深さで文学研究対象としても興味深い一冊。

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