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ドリアン・グレイの画像 (岩波文庫)
 
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ドリアン・グレイの画像 (岩波文庫) [文庫]

ワイルド , 西村 孝次
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

美貌の青年ドリアンが人知れず罪を犯してもどった夜、彼の肖像画は奇怪にも口許に残忍な微笑を浮べていた。快楽にふけり醜さを加えてゆく彼の魂そのままに、肖像は次第に醜悪になってゆく。―美貌と若さを保ちつづける肉体の恐ろしい姿に変貌する魂との対比を主題に、ワイルド(1854‐1900)がその人生観・芸術観・道徳観をもりこんだ代表作。

登録情報

  • 文庫: 397ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改訳版 (1967/09)
  • ISBN-10: 4003224515
  • ISBN-13: 978-4003224519
  • 発売日: 1967/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 382,842位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2011/10/26
 三十年近く前に「ドリアン・グレイの肖像」の訳題で読んだのですが、いつ購入したのか本棚の隅に本書を見つけたので、これもなにかの縁だと思い再読(?)しました。あらすじについては、あまりに人口に膾炙した作品なので触れませんが、一読まず抱く感想は、その訳文の古さにあると思います。ただし、賞味期限切れといったそれではありません。個人的な話になりますが、本作であったりビアスであったりの、いわゆる「世紀末」の作家については、高校時代に愛読した芥川龍之介を通して知った作家に偏っているので、芥川に感じていた憧れを含んだ「古さ」と本書の「古さ」がどこかで繋がっているように思えて、もちろん大変な「後追い」になるのですが、郷愁に似た感慨を覚えてしまいました。現在の十代や二十代といった若い世代が、本作とその訳文にどのような感想をいだくのかは分かりませんが、全編これ厭世的な警句のオンパレードといった趣きの本作は、案外広く受け入れられるような気もします。
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By mayuge
「男は人生を早く知りすぎるし、女は遅く知りすぎる。」などのような格言で有名なオスカー・ワイルドですが、実は有名な格言のほとんどはこの小説に出てくるものです。

しかし、ただ格言集で読んだだけではわからないような皮肉めいた真理も、これらの格言にはあります。そして、それはこの小説を読んでいく上でどんどんわかってきます。

今まで格言集だけでしかワイルドの言葉を読んだことがないという方は、ぜひともこの小説を一度読んでいただきたいと思います。「男は人生を早く知りすぎるし、女は遅く知りすぎる。」というこの言葉ひとつでさえも、「実はワイルドは、本当にそんなことは思っていないんじゃないのかな?」という疑いが沸いてきます。そしてその疑いは、小説を最後まで読むといよいよ強まってきます。

ワイルドのこの作品というと、福田恒存さんの訳がわりとポピュラーですが、ぜひとも西村孝次氏の明治人らしい格調高い訳も味わっていただければと思います。

「道徳とは?」「美とは?」というテーマが散りばめられている作品ですが、もしこの小説を読み終わった時には、きっと次のような疑問が頭の中に浮かんでくるのではないでしょうか。

「小説の中の格言は、果たして本当に作者の主張なのだろうか?」と。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワクロー3 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 いろいろな和訳があるけど、僕は、この翻訳が一番好きだ。古い時代に書かれた本なので、その時代を伝えるには、古めかしい訳のほうが、しっくりくる。
 オスカー・ワイルド。月に一度、友人たちと開催している「読書会」の課題本として彼の代表作を初めて読んだ。

 主人公のドリアン・グレイが、芝居小屋の女優に惚れてしまう場面で引き込まれてしまった。場末のみずぼらしい劇場の舞台上で見出した彼女のきらめき。観衆の熱狂をもたらす彼女の歌と演技。この感動を本人に伝え、この感激を、自分と同じ階級の知人たちに知らせたい。その場面が、興奮とともに描かれている。

 すべての始まりとなった、場末の舞台女優との恋愛のきらめきと挫折。そして恐ろしい不幸の描写の見事さが、この作家の力を伝える。
 毎日、切実に続きを読み、ページが残り少なくなるにつれて、「読み終えるのが惜しい」。そう思った一冊だ。

 映画化も予定されているそうで、楽しみにしたい。
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