大執政官の帰還間際の虚を突いて仇敵アコン人が仕掛けた謀略に敢然と立ち向かうテラナーの活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第185巻。本巻の執筆者は、待望の新人クナイフェルと中堅の星フォルツです。ハルト船に五千名のテラナーを収容し故郷銀河への途に着いたローダンだったが、二千七百万光年を飛翔した後に中枢部の設計者たちの仕掛けた罠が発動する。ローダンらは止むなくハルト船から脱出し近傍のジャングル惑星に不時着する。
『ドラン狩り』ハンス・クナイフェル著:ローダンは惑星で恐竜たちと苦闘しながら、宇宙に向けて救難信号を発信する。一方、ボンティナー中佐が率いる巡洋戦艦《オリノコ》は時間警察の生体宇宙船ドランを追って銀河中枢部をパトロールしていた。『オールド・マンでの裏切り』ウィリアム・フォルツ著:ローダンら一行は遂に救出され地球へと向かう。しかし地球ではアコン人のスパイがローダンの影武者アンラートに忍び寄っていた。ローダンが帰還すれば秘密を知る影武者は消されると脅し協力を強要する。スパイのラスカニは、邪魔な国家元帥ブルらを影武者の命令により逮捕させ、巨大戦艦オールド・マンの強奪を画策する。
前半でボンティナー中佐の相棒ロウレン人のアンバーが再び登場して、またもや意味不明の言葉を連発します。「狂気シュレッフ」「なんとゴイバーな」「でもこいつはゲイミグ、スキッパー!」等。中佐も聞かなかったふりをするしか術がありません。故松谷健二氏のあとがきは、ヨーロッパ旅行のお話です。コペンハーゲンの宿に当日に帰る予定で、高速フェリーをマルメーで降り鉄道駅を見つけて、駅に掲示してある時刻と行き先を手持ちの路線図と突き合わせて目的地を決め、勝手気ままな列車の旅に出ました。途中一時間以上遅れながらも、列車ごと船に積まれる鉄道連絡船に乗って過去の歴史に思いを馳せられました。