本書には7篇収録されている。これでもかというほど細緻にわたって書き込まれているのでとっつきにくいけれど、キング独特のリズム感と波長が合うようになってくると中毒性のある面白さがぐんぐん迫ってくる。頭の中に鮮やかに映像が浮かび上がってきてキング原作の映画よりも100倍はスリリングだ。表題作は妻を殺された男がドランに復讐する話なのだが、なんとも変な話でよくこんなアイデアが出てくるなあと吐息をつくしかない。「ナイト・フライヤー」はテレビ映画化されているような気がする。昔WOWOWで見たような。タブロイド新聞の記者が猟奇的な事件の真相を追うのだけれど、短篇なのに長篇のようにいろんなドラマてんこ盛りでホラー小説を堪能できる作品。