前作からかなりの年月を経て発売された新作ですが、
忘れてしまった頃に新作発売の知らせを聞いて驚きました。
もうこの人は自殺したか、普通のサラリーマンとかに
なっているものだと 勝手に思っていましたから…
肝心な内容ですが、まるで昔の親友に数十年ぶりに
再会したかのような、過ぎ去った記憶の寂しさと、
現在の刹那的な思いが交錯するような
とても不思議な気持ちのする作品でした!!
前作はノイジーな実験性と歌ものの調和がとれず、
少し散漫な 印象も拭いきれませんでしたが、
(でもそれはそれで鬱屈した若い衝動と狂気に溢れていて
素晴らしかった)
今作はアコースティックな面を更に深化させて、
トータルバランスも良く練られた作品に仕上がっています。
エコーを効かせた録音状態は相変わらずです
陳腐な表現になってしまうかも知れませんが、
ジャンルでいうと アシッド・フォークになると思います。
でも日本のアシッド・フォーク系で、大御所を除いて
ここまでの音を出している人は 少ないのではないでしょうか?
上辺だけをなぞったような偽者の音楽ではないことは確かです。
それは本人が純粋に音楽を愛し続けていて、
純粋に音楽を奏でているからだと思います。