私は、ゲーム「テイルズオブファンタジア」未プレイである。
単にドラマCDマニアであると言う理由だけで、テイルズシリーズのドラマCDもワゴンセールなどで大半を揃えていたりするが、全く予備知識がなかった。
故にどれから聴き始めたものかと考えあぐねて、全二巻と巻数の少ない「なりきりダンジョン」から聴いてみることにした。
一巻目の半分まで聴いてみてもサッパリ分からないのだ。一体どういう状況なのか、どういう世界なのか。
ネットで調べてみて初めて、ドラマCD「なりきりダンジョン」全二巻は、ドラマCD「テイルズオブファンタジア」シリーズの後日譚という位置づけであることを知った。
そこで「テイルズオブファンタジア」本編1,2,3巻を聴き、再び「なりきりダンジョン」を聴いてみて、その構成力の高さに軽く驚いた。
(その後に「アンソロジー」1,2巻、「パニックワールド」と番外編も聴いてみた。全て面白い。この脚本力は大したものだ)
ドラマCDを2〜3000枚は所有しているが、ここまでよく組み上げられているものは、ほんの一握りだ。
ゲーム「なりきりダンジョン」のファンの方が、そのCD版として購入されると、たぶんがっかりされるのだろうと思う。
またゲーム「テイルズオブファンタジア」のファンの方の一部は、後日譚は蛇足だと感じられるのかも知れない。
しかし、まっさらな状態で一つの物語として捉えたとき、本ドラマCDシリーズは傑作の部類に入ると思う。
『英雄達は、冒険を終えた後にも、苦難や希望に彩られた日常を過ごしていく』という当然のことをシャープに突きつけてくる小気味よい作品なのだ。
ドラマCD「なりきりダンジョン」は、ドラマCD「テイルズオブファンタジア」という物語を締めくくる作品として欠かせないものだと思う。
ドラマCD「テイルズオブファンタジア」のファンならば間違いなく「買い」であると自信を持ってお薦めしたい。