ドラッカーは自分の勉強法に焦点をおいた著作を残していない。しかしながら、没するまでに驚くほど多くの社会科学及び経営に関する著作を残している。本書によれば、30歳代で初めて本を執筆したが、60歳を過ぎてからの著作のほうがそれまでよりも圧倒的に多いという。
であれば、相当な情報のインプットをしたはずである。「知識社会」という言葉を産み出し、知識が生産資本の中心になると予想したのが1950年頃となれば、その知識のインプットと活用のために様々な工夫をしたと考えられる。
本書では、ドラッカーが残した著書やインタビュー記事などから、ドラッカー自身の勉強についての記事を抜き出し、幼年期・学生時代・社会人になってからのエピソードも交えて、効果的な勉強法を紹介している。推測部分についてはドラッカーが本当にそうしていたのか疑問に思うところもある。実例はある程度本当なのだろうが。
終盤になってくると、野口悠紀雄氏などの整理法も交えており、純粋にドラッカーの方式と言うわけではない。ただ、全般的にドラッカーの著書からの引用を踏まえて勉強法を提案しており、参考にはなるだろう。