ドラッカーの「現代の経営」の上下巻をようやく読み終えました。
今回はちょっと難しく感じました。漫然と読んでいては、なかなか理解できない部分がありました。
一番印象に残った言葉は、「仕事に真摯であれ」という言葉です。
どんなに高度な教育を受けていようが、スキルに熟達していようが、一番経営者に求められるのは、真摯さであると繰り返し述べています。
この本は1950年代初頭に書かれた古典的な本ですが、彼は、企業は、金儲けをすれば何でも許されるというものではないということを強調しています。企業は社会的な責任を果たす必要があり、利潤追求はその制約下にある。社会的責任を果たすということは、新しい発見や効率的な手法を通じて、世の中に貢献していくことだと述べられています。
その後の公害問題、米国の住宅バブル問題などを見通しているような感じで、いわゆる米国流とされる「株主をはじめとするステークホルダーが一番重要である」ということは決して言っていません。
経営に関わるもの(これは社長をはじめとする役員のことだけでなく、中間管理職も含みます)は、社会の役に立つことを、すべての知恵と才覚を総動員して幅広い見地で意思決定していかなければいけないとしています。
それがすなわち、「仕事に真摯であれ」ということでした。
短期的利益だけ見てもだめ。長期的な利益だけでも駄目。バランスのよい舵取りをして、船を進めよというのは、当たり前に聞こえるけど難しい。結果論ではなく、やはり「正しい志」あっての仕事だと思いました。
改めて真摯な気持ちで仕事に取り組みたいです。