ピーター・ドラッカー入門書的なものです。
20世紀を代表する知の巨人、経営の神様といわれるピーター・ドラッカー氏の名言を
一般人にもわかり易いように著者が咀嚼して、お口に入りやすい形になっています。
著者はドラッカー氏に通算で3度のインタビューを行っているそうです。
その際の面白エピソードも時を折出てきます。
当時、90歳を超えるドラッカー氏の1日は朝6時に起床して始まるそうです。
6時に起きて、5歳年下の奥さんのためにサンドイッチを作り、
奥さんはそのサンドイッチを持って、日課のテニスに出かけるのだそです。
ドラッカー氏はその後また、床に戻って2度寝するのだそうです。
僕はこの逸話を読んで思わず吹き出してしましました。
智の巨人といわれようが尻にひかれたりもするんでしょうか・・・・。
ところで、以前、ドラッカー氏の著作を一度だけ読んだことがあるのですが、
そのときは哲学者・思想家なのかと思っていましたが、もともとは実務家のようです。
新聞記者や、銀行員、保険会社勤務、投資信託顧問、経営コンサルタント、
大学教授、そして、大リーグ球団の経営にもかかわったことがあるそうでうす。
ドラッカー氏の先見の明は鋭く、孔子を思い起こさせます。
孔子は自分の頭で新しい概念を生み出したというよりは、
人間社会に通じ、歴史に通じることで、本質的にものを見定める目を養った方です。
人間心理に対する深い洞察、社会がどのように流れていくっかに対する考察は
数千年を経ても今なを風化していません。
それは社会の形態は変われど、人間の本質は変わってはいないことを証明しているのでしょう。
歴史は繰り返すというのは、人間は同じ行動をし続けるといういみなのでしょう。
ドラッカー氏は孔子と同様、鋭い人間観察力、本質を見抜く眼力を備えているようです。
氏の考察は深く、はっとさせられることが多々ありました。
21世紀がどうなっていくのか、未来に思いをはせる際に、大変参考になること必至です。
また、本書にはドラッカー氏の人となりが紹介されており、そういった意味でも興味深い著作です。
知的好奇心旺盛な方にはお勧めです。