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23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
惜しい。惜しすぎる,
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レビュー対象商品: ドラゴンヘッド(1) (ヤンマガKCスペシャル (519)) (コミック)
近代では最も有名な恐怖マンガ代表格ともいえる作品。いまだに賛否両論が止まない作品でもある。 まず作画だが、これは私は十分アリだと思う。 ぶっちゃけた話、ぜんぜん巧くない。 しかし、その汚い線運びや不気味に歪んだパースが、 おどろおどろしい雰囲気の物語に妙にマッチしている。 物語の暗さと絵柄の不気味さ。 ホラーマンガにおいて、なかなか良い組み合わせだと思う。 ストーリーも私は嫌いではない。 謎の大災害により、脱線し死体だらけとなった新幹線の中に、偶然生き残っていた 主人公『テル』が取り残されるという壮絶なシーンから物語は始まる。 そしてもう一人、偶然生きていたもう一人の生存者『アコ』と共に、 家のある東京に向かうこととなる。 謎の大災害により、旅の舞台は全て、つい最近までの原型をとどめておらず、崩れ落ち 死の灰が降り積もり、生き物の気配すら全くしない。 食料の確保さえ困難な極限状態。 出会う人間はほとんどが多かれ少なかれ発狂状態に陥っており、 平和な日常からは考えられないほどの様変わり要がまざまざと描かれている。 そして出会う、新たな仲間や謎の不気味な集団… とにかくストーリーが恐く、一瞬も油断できない展開である。 死への本能的恐怖が、ページをめくるごとにつきまとってくる。 コマ割りや時系列のスピード感も適切で、緊張感ある展開を違和感なく楽しめた。 ここまでは良い。非常にいい。 ここまでだったら文句なく五つ星の作品だ。 しかし気に食わないのは、壮絶な旅の果てにおとずれる『ラストシーン』… これの演出がこの作品の価値を爆発的に下げている。 まったく持って意味不明。 ストーリー中盤からラスト直前まで、物語はものすごくヒートアップする。 本をつかむ手がじんわり汗ばむ程、緊張感ただようスリリングな展開で引き込まれる。 そして、ラスト!!…え、えぇ〜!?なに!?これで終わり!?!? あの壮絶な旅は、こんな陳腐なラストへの伏線だったのか…と考えると、 それまでにハラハラドキドキしながら読み進めてきた意味が全て台無しになる。 最後のシーンさえ良ければ、歴史に名を残すほどの名作だったはず。 『終わりよければ全て良し』とはよく言うが、この作品には 『終わりダメなら全てダメ』と言いたい。 惜しい。惜しい。惜しい。 非常に惜しすぎる作品だと私は感じる。
31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画よりは面白い,
By とり - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ドラゴンヘッド(1) (ヤンマガKCスペシャル (519)) (コミック)
けっこういろいろと賛否が両論な本作ですがこれだけは間違いなく言えます。映画盤よりは面白い(映画は原作を越えない、ということがやはりここでも立証されました)。 ストーリーはいろいろなところに書かれているとおり、天変地異が起こって今までの暮らしや豊かさが失われたとき、究極的に人間はどうなるのかというものです。 大事な点は、ここでは天変地異と書きましたが、何が起こったのかが最後の最後まで明らかにされないことです。 ヒントとなる断片は適時提示されていきますが、問題の本質は何なのかはつまるところ登場人物の誰一人として知らないのです。 主人公である少年と少女を中心に二人が東京にある自宅を目指す過程で何が起こったのかが明らかにされていくという流れになっています。 ここがこの作品のミソでしょう。 言ってみれば、ミステリーと同じ手法で描かれていると言っても良いかもしれません。 また、細部にこだわってリアルに描くことを筆者は心がけているような印象を受けます。 具体的には、こういう状況で病に倒れたらどれだけ命の危険にさらされるか、薬を手に入れることがいかに困難になるか、銃の登場により人間心理はどう動くか、食糧の確保、性的衝動はどう処理されるのか、などです。 この作品がリアルであるという評価はおおむねこの点にあると思います。 物語自体がリアルかどうかを問うことはさほどこの場合意味のないことでしょう。 それよりも、今現在の我々の生活というものがどれほど微妙な均衡の上に成り立っているのかということを考えながら、あるいは感じながら読み進めていくと面白いと思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
消化不良,
By panburo (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ドラゴンヘッド(1) (ヤンマガKCスペシャル (519)) (コミック)
昨日一気に初読しました。1-8巻くらいまでは本当におもしろかった。 全部読み終わった後は読了感というより虚脱感のほうが大きい。 読み手の側に恐怖、不安、平々凡々な日常のアンチテーゼみたいな理解や制御できないものを与えて話が終わるのも面白いと思う。 ただ、それを消化する暇も無く完結しているように感じるんだよね。 作者さんが狙った終わり方ならそれでいいんだけど、版元さんの都合(単行本にした時このページ数じゃなきゃダメみたいな)だったら最悪。
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