25周年のお祭り企画。
このパッケージに、新作の要素を求めるのは間違いだろう。
新たに書き起こしたグラフィックや強化されたサウンドなどは、必要ない。
商品の価値は、「あの頃のドラゴンクエスト」にあるからである。
パッケージとしてのオープニングムービーや次回作のPVはさらにオマケのオマケだ。
(ただし、小さなメダル目当てに初回限定に拘ったのは否定しない。。。)
もっと言えば、自分にとって、FC版目的での購入だった。SFC版はオマケみたいなものだった。
喋らないはずの仲間たちが、ただただ私の後に続いて歩いてくるだけの仲間たちが、何とも頼もしいこと。
あの頃の私たちには、余計な演出はいらなかったのだ。
サマルトリアの王子は病的だったし、3の女魔法使いはツンツンしていたし、僧侶はパーティーの父親的であったし、ラーミアは神々しく羽ばたいていた。
9で遊んでいた時に懐かしかった雰囲気はこれなんだと、改めて思った。
1の容量は、携帯電話の待ち受け画面以下のデーター量だという。
その中で、極限までにサイズを削ったその背景には、製作陣の譲れないものを生かすための想いがあったのだろう。
初めて剣や盾を買った時に変化する主人公のグラフィック。それはローラ姫を救出した時への演出へと繋がる布石。
城や迷宮で階層を移動する毎に、BGMの曲調が変る演出。
私たちは、彼らが表現したかったことを一つ一つ汲み取りながら遊べる年齢になったのだ。
ゆっくり酒でも飲みながら遊ぼうではないか。
アレフガルドの道は、画面ほど平坦ではなかっただろう。
草木を分けて進んでいたし、夜を徹してドムドーラを目指したし、マイラで雨宿りをしたし、朝の木漏れ日の中、ラダトームへ帰還した道であったのだ。
思い出補正と笑われるかもしれない。
しかし、躍動感はあったのだ。
不思議なことだが、この躍動感がドラゴンクエストらしさなのだろう。